筋融合にはアポトーシス細胞が必要

PMID: 23615608

Nature. 2013 Apr 24. doi: 10.1038/nature12135. [Epub ahead of print]

Phosphatidylserine receptor BAI1 and apoptotic cells as new promoters of myoblast fusion.

Hochreiter-Hufford AE, Lee CS, Kinchen JM, Sokolowski JD, Arandjelovic S, Call JA, Klibanov AL, Yan Z, Mandell JW, Ravichandran KS.

オール・バージニア大。
直接DOCKとは関連がないが、DOCKがないと筋芽細胞の融合の頻度は減るので、一応関連。

アポトーシス細胞では、普段は形質膜の内側にいるPSが表に出てくるのが、「食べてくれ」信号になり、マクロファージなどによる除去が始まる。この論文ではアポトーシスで死んだ細胞のPSが融合には必要という画期的な視点を持ち込んだ論文。
培養細胞ではC2C12細胞というのが筋融合のモデルとして使われているんだが、なんせ融合の効率が一定しない。それで何が原因でぶれているのか?もよくわからない。しかも、ガラスに撒いてみても筋収縮が出てくると剥がれていってしまうというライブイメージング泣かせの細胞である。PSを加えることで、一定するのだろうか…?